“妖冶”の読み方と例文
読み方割合
ようや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その妖冶ようやただよいが、いっそうお十夜の鬱憤うっぷんをムカつかせて、所詮しょせん、ただ魔刀のむくいだけではあきたらない気もちと変った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淡い散光ライムの下で昨夜通りの書割の前で、法水はあの妖冶ようや極まりない野獣——陶孔雀の犯罪顛末を語り始めたのであった。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その技巧のすばらしさは、録音のよさとともに倍加したが、同時に、濃艶、妖冶ようやな音も昔に倍加した。