女橋おんなばし)” の例文
挙ぐれば中洲なかず箱崎町はこざきちょう出端でばなとの間に深く突入つきいっている堀割はこれを箱崎町の永久橋えいきゅうばしまたは菖蒲河岸しょうぶがし女橋おんなばしから眺めやるに水はあたかも入江の如く無数の荷船は部落の観を
女橋おんなばしの辻番小屋から六尺に尾行つけられたので、まだ、逃げきれるつもりだったんでしょう。
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中洲の女橋おんなばしである。——舟は、大きな橋杭はしぐいって、橋の腹を上に見た。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)