太兵衛たへえ)” の例文
老番頭の太兵衛たへえもどうすることも出来ません。不承不承ふしょうぶしょう下男に言い付けて、奉公人の部屋から、古い竹行李たけごうりを一つ持って来させました。
清元きよもとようは名人太兵衛たへえの娘で、ただに清元節の名人で、夫延寿太夫えんじゅだゆうを引立て、養子延寿太夫を薫陶したばかりでなく、彼女も忘れてならない一人である。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
馬に積んで番頭と仲人なこうど夫婦が付添い品川大黒屋まで持って行って、江島屋の番頭太兵衛たへえや、仲人の佐野屋佐吉さのやさきち夫妻が立会いの上、三つの千両箱を開けてみると