太五作たごさく)” の例文
何かは知らず滅多めった無性むしょうせわしそうだ。斯様こんうずの中にまれると、杢兵衛もくべえ太五作たごさくも足の下が妙にこそばゆくなって、宛無あてなしの電話でもかけ、要もないに電車に飛び乗りでもせねばまぬ気になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)