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天麩羅蕎麦
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てんぷらそば
白鳥を提げてね、景気よく飲むんだって……当人すでに
微酔です。お待遠様と持込んだのが、
天麩羅蕎麦に、
桶饂飩。
これは
贅沢品で、
鰻の
丼が二百文、
天麩羅蕎麦が三十二文、
盛掛が十六文するとき、
一板二分二朱であった。
「誰かと
天麩羅蕎麦の
賭をして、あの三階の窓から飛び下りた」
保は二月九日の
夜母が
天麩羅蕎麦を食べて
炬燵に当り、史を談じて
更の
闌なるに至ったことを記憶している。また翌十日にも
午食に蕎麦を食べたことを記憶している。