“てんぷらそば”の漢字の書き方と例文
語句割合
天麩羅蕎麦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白鳥はくちょうを提げてね、景気よく飲むんだって……当人すでに微酔ほろよいです。お待遠様と持込んだのが、天麩羅蕎麦てんぷらそばに、桶饂飩おけうどん
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは贅沢品ぜいたくひんで、うなぎどんぶりが二百文、天麩羅蕎麦てんぷらそばが三十二文、盛掛もりかけが十六文するとき、一板ひといた二分二朱であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「誰かと天麩羅蕎麦てんぷらそばかけをして、あの三階の窓から飛び下りた」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
保は二月九日の母が天麩羅蕎麦てんぷらそばを食べて炬燵こたつに当り、史を談じてこうたけなわなるに至ったことを記憶している。また翌十日にも午食ごしょくに蕎麦を食べたことを記憶している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)