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天狗連
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てんぐれん
ふりがな文庫
“
天狗連
(
てんぐれん
)” の例文
水戸の党派争いはほとんど宗教戦争に似ていて、成敗利害の外にあるものだと言った人もある。いわゆる誠党は
天狗連
(
てんぐれん
)
とも呼び、いわゆる奸党は諸生党とも言った。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
交番の前で
鼠
(
ねずみ
)
をぶら下げて居る小僧を見たり、
天狗連
(
てんぐれん
)
の
御浚
(
おさら
)
えを聴いたりして
肝腎
(
かんじん
)
の買物は中々弁じない。所が忙がしい人になると、そんな余裕はない。買物に出たら買物が目的である。
高浜虚子著『鶏頭』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
所柄
(
ところがら
)
、なかなか富本が
流行
(
はや
)
りまして、
素人
(
しろうと
)
の
天狗連
(
てんぐれん
)
が申し合せ
幕末維新懐古談:01 私の父祖のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
むしろ肥満長身の泰然たる
風采
(
ふうさい
)
の人で、
天狗連
(
てんぐれん
)
追討のはじめに近臣の眠りをさまさせるため
金米糖
(
こんぺいとう
)
を席にまき、そんなことをして終夜戒厳したほどの貴公子に過ぎない
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
時代の空気の薄暗さがおよそいかなる程度のものであったかは、五年の天井裏からはい出してようやくこんな日のめを見ることのできた
水戸
(
みと
)
の
天狗連
(
てんぐれん
)
の話にもあらわれている。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
しからば御無礼する、あとの事はよろしく頼む、そう言い捨てて、侍は二人ともそこを立ち去り、庭から
墻
(
かき
)
を乗り越えて、その夜のうちに身を
匿
(
かく
)
したという。これが当時の水戸の
天狗連
(
てんぐれん
)
だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“天狗連”の解説
天狗連(てんぐれん)とは、アマチュアの芸人達のことをいう。素人連(しろうとれん)ともいう。趣味が嵩じて自らも舞台に上がるようになった素人衆をさす。特に、素人同士でグループを結成した場合、そのグループを指す。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
狗
漢検準1級
部首:⽝
8画
連
常用漢字
小4
部首:⾡
10画
“天狗”で始まる語句
天狗
天狗様
天狗道
天狗茸
天狗礫
天狗憑
天狗星
天狗界
天狗岩
天狗巌