“てんぐれん”の漢字の書き方と例文
語句割合
天狗連100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ肥満長身の泰然たる風采ふうさいの人で、天狗連てんぐれん追討のはじめに近臣の眠りをさまさせるため金米糖こんぺいとうを席にまき、そんなことをして終夜戒厳したほどの貴公子に過ぎない
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時代の空気の薄暗さがおよそいかなる程度のものであったかは、五年の天井裏からはい出してようやくこんな日のめを見ることのできた水戸みと天狗連てんぐれんの話にもあらわれている。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しからば御無礼する、あとの事はよろしく頼む、そう言い捨てて、侍は二人ともそこを立ち去り、庭からかきを乗り越えて、その夜のうちに身をかくしたという。これが当時の水戸の天狗連てんぐれんだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)