天主デウス)” の例文
天主デウスを口にとなえることはおろか、刀のつばの裏に、十字に似た模様が彫ってあっただけでさえ、逆磔さかはりつけになった侍がありまする。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天正十四年五月十九日 (羅馬ローマ天主デウス誕生以来一五八六年)西班牙エスパニア王フェリペ二世より梯状琴クラヴィ・チェムバロとともにこれをうく。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ベル・シイヌン・サンテ・クルシス・デ・イニミシズ・ノウスチリス・リベラ・ノウス・デウズ・ノウステル(我等が天主デウス、聖十字架クリス御標みしるしを以て、我等の敵より我等を遁し給え)」
私もとる年でございますし、霊魂アニマ天主デウスに御捧げ申すのも、長い事ではございますまい。しかし、それまでには孫のお栄も、不慮の災難でもございませなんだら、大方おおかた年頃になるでございましょう。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
されど帰国後吾が心には妄想もうぞう散乱し、天主デウス、吾れを責むる誘惑テンタサン障礙しょうげを滅し給えりとも覚えず。(以下略)
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「……嘆かわしいことにございます。わたくしたち宗門の友達どもは、どれほどそのために胸をいためて、蔭ながら、天主デウスの加護をおいのりしているか知れません」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天正十五年十一月二十七日 (羅馬暦天主デウス誕生以来一五八七年)。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)