“梯状琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クラヴィ・チェンバロ50.0%
クラヴィ・チェムバロ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四百年の昔に、千々石ちぢわ清左衛門がフィリップ二世から拝領したという梯状琴クラヴィ・チェンバロは、その後所在を誰一人知る者がなかったのだよ。たぶんあの音は、たれたいとが、震動でふるえ鳴ったのだろう——。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その瞬間、悪鬼の秘密な通路が闇の中から掴み取られそうな気がして、三人のつばむ音が合したように聴えた。打ち下す音とともに、梯状琴クラヴィ・チェンバロの絃の音が、狂った鳥のような凄惨な響を交える。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
天正十四年五月十九日 (羅馬ローマ天主デウス誕生以来一五八六年)西班牙エスパニア王フェリペ二世より梯状琴クラヴィ・チェムバロとともにこれをうく。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)