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クラヴィ・チェンバロ
ふりがな文庫
“クラヴィ・チェンバロ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
梯状琴
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梯状琴
(逆引き)
四百年の昔に、
千々石
(
ちぢわ
)
清左衛門がフィリップ二世から拝領したという
梯状琴
(
クラヴィ・チェンバロ
)
は、その後所在を誰一人知る者がなかったのだよ。たぶんあの音は、
截
(
た
)
たれた
絃
(
いと
)
が、震動で
顫
(
ふる
)
え鳴ったのだろう——。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
その瞬間、悪鬼の秘密な通路が闇の中から掴み取られそうな気がして、三人の
唾
(
つば
)
を
嚥
(
の
)
む音が合したように聴えた。打ち下す音とともに、
梯状琴
(
クラヴィ・チェンバロ
)
の絃の音が、狂った鳥のような凄惨な響を交える。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
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