大間違おおまちがい)” の例文
近頃は小児を育てるのに放任主義とか自由主義とかいう大間違おおまちがいの言葉が流行してそれがために小児が非常の不幸におちいるようだ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
数年すねん勉強の結果をむなしうして生涯二度の艱難辛苦かんなんしんくと思いしは大間違おおまちがいの話で、実際を見れば蘭と云い英と云うも等しく横文にして、その文法もほぼあい同じければ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
畢竟ひっきょう私が大阪に居るあいだは同窓生と共に江戸の学者を見下みくだして取るに足らないものだとう思うて居ながらも、ただソレをくうに信じてい気になって居ては大間違おおまちがいが起るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
客の小山が不審顔「中川君、古いから焼かぬ、新しければ焼くとはどういうわけだ。僕の家では新しいパンをそのまま食べて古くなったのを焼いて食べるよ」中川「それは大間違おおまちがい、 ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
すべてコンな事はただ大間違おおまちがいで、私の身には何ともない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)