大砲おほづつ)” の例文
大砲おほづつは僕等の小学時代に、——常陸山ひたちやまうめたにの大関だつた時代に横綱を張つた相撲すまふだつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
朝な夕な諸行無常とひびきたる寺々てらでらの鐘いま大砲おほづつとなる
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
百千代ももちよぎてとどろく大砲おほづつこたへとよもす春の群山むらやま
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
遠とほに大砲おほづつの音すなりけり
寒林小唱 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
「僕のうち土蔵どざうの中には大砲おほづつ万右衛門まんゑもん化粧廻けしやうまはしもある。」
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
大砲おほづつの音
一点鐘 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)