大洋おほうみ)” の例文
越後の西北は大洋おほうみたいして高山かうざんなし。東南は連山れんざん巍々ぎゝとして越中上信奥羽の五か国にまたがり、重岳ちようがく高嶺かうれいかたならべて十里をなすゆゑ大小のけものはなはだおほし。
大洋おほうみは秋日まぶしくいにしへの伊峙いし水門みなとを船出づる今日も
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
大洋おほうみをわれ渡らむにこの神をいはひてゆかな妻もろともに
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
海かぜも日もまともなる丘の上に大洋おほうみに向く神のみやしろ
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)