大江おほえ)” の例文
丹波道たにはぢ大江おほえの山の真玉葛またまづら絶えむの心我が思はなくに」(巻十二・三〇七一)というのも序詞の一形式として書いておく。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かれ大帶日子おほたらしひこの天皇、この迦具漏比賣の命に娶ひて生みませる子、大江おほえの王一柱。この王、庶妹ままいもしろがねの王に娶ひて生みませる子、大名方おほながたの王、次に大中おほなかつ比賣の命二柱。
曲舞くせまひ大江おほえ幸若かうわか足ずりにえやとたたらと舞ひ澄ましける
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
帶中たらしなか日子ひこの天皇穴門あなと豐浦とよらの宮また筑紫つくし訶志比かしひの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、大江おほえの王が女、大中津おほなかつ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、香坂かごさかの王、忍熊おしくまの王二柱。