大憤慨だいふんがい)” の例文
善金ゼンキン大憤慨だいふんがいさ。なにか支那の格言かくげんのようなことをいった。エーと、身体からだは両親のもの……それからなんだったかな
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
僕は大憤慨だいふんがいをして、透明碗の壁を両手でたたき続けた。すると男女の学生たちは、みんな僕の前に集まって来て、透明壁越へきごしに僕をしげしげと見まもるのだった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
でないと、もしもこの僕が時間器械を使ってこの町へもぐりこんだ怪しい客だと知れたときには、この老ボーイを始めホテルの支配人以下は大憤慨だいふんがいをして、僕を外へ放りだすことであろう。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は二時間あまりも改札口で待ちぼうけをくわされたであろう。駄目と分って、彼は大憤慨だいふんがいていでそこを出たが、なにぶんにも天災地変のことであり、人力じんりょくではどうすることもできなかった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
スミス警部は大憤慨だいふんがいのあまり、ルゾン号の無電室にかけこんだ。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)