“大奈翁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいなをう66.7%
だいなおう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かるが故に大奈翁だいなをうを以てしても遂に彼の一婦人を如何ともする能はず。全欧洲を席捲したる巨人のために恐るゝ所となりき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
モスコーの一敗辛くも巴里パリに遁れ帰りたる大奈翁だいなをうに対し、普帝が自由と光栄の義戦を起すべく、三月十七日、大詔一下して軍を国内に徴するや
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
魔の踏切が汽車をおびやかしたりするはまだしも、大奈翁だいなおうの幽霊がアメロンゲン城の壁を撫でて、老カイゼルに嘆息して聞かせたり、ツタンカーメン王の木乃伊みいら埃及エジプト探検家にたたったりする。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)