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大串
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おおぐし
ふりがな文庫
“
大串
(
おおぐし
)” の例文
以前と同じような澄ました
面
(
かお
)
で、釜前に火をくべていて、片手には
大串
(
おおぐし
)
を持って、それで釜の中の肉を突きさしては
頻
(
しき
)
りに食べている。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大きいのはなんに用いても、
大味
(
おおあじ
)
で
駄目
(
だめ
)
なものだ。うなぎの
大串
(
おおぐし
)
はまだしも、あなごの大串に至っては、絶対におもしろくない。
鱧・穴子・鰻の茶漬け
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
「これあおどろきだ、
大串
(
おおぐし
)
のてえした
鰻
(
うなぎ
)
じゃあねえか、ずいぶん久しく食べねえから、見たばかりで腹が鳴りあがる、おっとおれが
膳
(
ぜん
)
を出そう」
ゆうれい貸屋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
時々
鰻
(
うなぎ
)
位用いたとても六十五万石の
大身代
(
おおしんだい
)
では減るようなこともあるまいゆえ、三日に一度位は油の乗った
大串
(
おおぐし
)
を充分に食して、もッと胆を練るようにとな。
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
すぐ南隣りは、
大串
(
おおぐし
)
という呉服問屋の大家の住居で、これも同様な橋懸りに長い黒板塀をめぐらし、その先も、また赤門寄りの静かな通りも、すべて生垣や門構えばかりである。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
やがて持って来た
大串
(
おおぐし
)
の
脂
(
あぶら
)
ッこい奴をペロペロと
五皿
(
いつさら
)
平らげた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
大串
(
おおぐし
)
がよござんすか、小串が?」
メリイクリスマス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「
大串
(
おおぐし
)
の重親か」
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
串
常用漢字
中学
部首:⼁
7画
“大串”で始まる語句
大串元善
大串葉絵