“多聞天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たもんてん75.0%
タモンテン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
須弥しゅみ三十三天をかたどって、その主天とし、以下四天王を一楼一楼に組み、その一つを多聞天たもんてんの閣とよび、多聞櫓たもんやぐらを築き出している。総五重層の楼である。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうやって僕がいつまでもそれから目を放さずにいると、北方の多聞天たもんてんの像を先刻から見ていたA君がこちらに近づいてきて、一しょにそれを見だしたので
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
家持は、此が多聞天タモンテンか、と心に問ひかけて居た。だがどうも、さうは思はれぬ。同じ、かたどつて作るなら、とつい聯想がれて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)