“外縁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヴエランダ50.0%
ヴェランダ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
装飾のない室の外は葭簀よしず日避ひよけをした外縁ヴエランダになつてゐて、広々した海湾の景色は寝台の上によこたはりながら一目ひとめ見晴みはらすことが出来る。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
枕元にひゞく上草履うはざうりの音もなく、自分は全く隔離されたる個人として外縁ヴエランダの上なる長椅子に身をよこたへ、ほしいまゝなる空想に耽けることが出来た。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
彼女はガラス張りの外縁ヴェランダにいた。二人は目だたぬ片隅かたすみにすわった。他に人は少なく、二、三の老人がいるばかりだった。それにたいしてまでクリストフは内々いらだった。グラチアは彼をながめた。