士栗しりつ)” の例文
もと稲村いなむら氏で漁村の門人となり、後に養われて子となったのである。文政七年のうまれで、抽斎の歿した時、三十五歳になっていた。栲窓は名を直寛ちょくかんあざな士栗しりつという。通称は安斎あんさいのち父の称安政あんせいいだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)