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境地
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きょうち
ふりがな文庫
“
境地
(
きょうち
)” の例文
これは恐るべき
度胸
(
どきょう
)
だと、感嘆したことを今でもおぼえているが、二十年を
経
(
へ
)
た今となると私自身が、まったく、それと同じ
境地
(
きょうち
)
に落ちつこうとしているのだ。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
しかしけっきょく、これまでにこれだけのすぐれた
綿密
(
めんみつ
)
な
境地
(
きょうち
)
を開いた学者はいなかったので、この博士論文は通過した。そのかわり、審査に一年以上を要したのであった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
兄さんの絶対というのは、哲学者の頭から割り出された
空
(
むな
)
しい紙の上の数字ではなかったのです。自分でその
境地
(
きょうち
)
に入って親しく経験する事のできる
判切
(
はっきり
)
した心理的のものだったのです。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
片坐禅
(
かたざぜん
)
のように、片足を手でもちあげて、もう一方の脚の上に組んだ。それから両手を軽く握り目をうすく開いて、姿勢を正した。彼はたしかに無念無想の
境地
(
きょうち
)
にはいろうとしているのが分った。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“境地”の意味
《名詞》
境 地(きょうち)
その人の置かれている立場。
あることを経験して得られた心の状態。
場所。領域。
(出典:Wiktionary)
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“境”で始まる語句
境内
境
境界
境遇
境涯
境目
境川
境木峠
境論
境木