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垢離場
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こりば
ふりがな文庫
“
垢離場
(
こりば
)” の例文
で、往来の両側には、女芝居や男芝居の、
垢離場
(
こりば
)
の芝居小屋が立っている。
軽業
(
かるわざ
)
、落語、女義太夫——などの掛け小屋もかかっている。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
垢離場
(
こりば
)
の
板敷
(
いたじき
)
にワラの
円座
(
えんざ
)
をしいて、数日つつしんでいた人々は、いちやくあたたかい
部屋
(
へや
)
とうやうやしいもてなしに
迎
(
むか
)
えられてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山なす
毀誉褒貶
(
きよほうへん
)
も何のその、かくて両国
垢離場
(
こりば
)
の昼席とて第一流人以外は出演できなかった寄席の昼興行の、それも
真打
(
とり
)
を勤めることと、圓朝はなったのだった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
「おい、松
兄哥
(
あにい
)
、
垢離場
(
こりば
)
の高物小屋へ仙台の
金華山
(
きんかざん
)
から鯨が泳ぎついたそうだ」
顎十郎捕物帳:19 両国の大鯨
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
両国に
垢離場
(
こりば
)
があり、両国ですばらしい花火の揚がった時代である。
江戸の昔を偲ぶ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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護摩壇
(
ごまだん
)
、
垢離場
(
こりば
)
、懺悔の部屋、小さい無数の礼拝所、数限りない石祠等、広い境内の到る所に、隙間もなく建てられてある。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
向こうの
垢離場
(
こりば
)
の昼席でトリをつとめて三
百
(
ぞく
)
五
百
(
そく
)
の客を呼び、めきめき大方の人気を煽り出した圓朝は、いつしか橋ひとつを隔てた土地のこのお絲と恋仲になっていたのだ。
円朝花火
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
そうしてシトシトと歩いて来て
垢離場
(
こりば
)
の芝居小屋の前まで来て、通り過ぎようとした時に、娘姿の例の掏摸が、例によって人波に押されたかのように、ヒョロヒョロとよろめいて出たが
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
垢
漢検準1級
部首:⼟
9画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“垢離”で始まる語句
垢離
垢離堂
垢離衣