“地曳網”の読み方と例文
読み方割合
じびきあみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜で漁師が地曳網じびきあみを揚げる時などには、今でも子供や老女が来て盗むのみか、事によると飛びまわるかもめの数が、魚の数よりも多いかと思う折もある。
家へ無断で泊ってはしかられるから、明日の晩泊ってもかまわないようにして来ると云って帰って来たが、朝になって兄の太郎たろうは、地曳網じびきあみのかまえをするつもりで
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秋の中過なかばすぎ、冬近くなるといずれの海浜かいひんとわず、大方はさびれて来る、鎌倉かまくらそのとおりで、自分のように年中住んでる者のほかは、浜へ出て見ても、里の子、浦の子、地曳網じびきあみの男
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)