ごう)” の例文
ごうと云う響をこだまにかえして、まれに汽車が向山を通って行く。寂しい。昼飯に川魚をと注文したら、石狩川を前にいて、罐詰のたけのこの卵とじなど食わした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
軒先のきさきをめぐって火のへびがのたうち廻ると見るひまに、ごうと音をたててしとみが五六間ばかりも一ときに吹き上げられ、御殿の中からは猛火みょうかの大柱が横ざまに吐き出されます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
議場はたちまち喧々ごう々となって議会開設以来の混乱に陥った。
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
野火の如くごう々と拡がり行くではないか
歩哨戦 (新字新仮名) / 今村恒夫(著)
ごう々々々々々、ごう々々々々々
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
軒先のきさきをめぐつて火のへびがのたうち廻ると見るひまに、ごうと音をたててしとみが五六間ばかりも一ときに吹き上げられ、御殿の中からは猛火みょうかの大柱が横ざまに吐き出されます。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)