わたくしは朝寐坊むらくといふ噺家の弟子になつて一年あまり、毎夜市中諸処の寄席に通つてゐた事があつた。
その物語の最中に、その男は商売人の噺家がするように、喝采を求めるために一座をずらりと見廻した拍子に、彼とわたしの眼とがぴったり出合うと、そのまま口をつぐんでしまった。
“噺家(落語家)”の解説
落語家(らくごか)は、落語を演じることを職業とする人。戦前は、寄席がおもな活動の拠点で、グループを組んで地方公演も行っていたが、戦後はその話術を生かしテレビやラジオの司会業、パーソナリティなどを行うことも多かった。話家・噺家・咄家(はなしか)は、「落語家」の古い表現である。
落語家の演ずる噺は大別して二種類ある。
落とし噺:噺(はなし)の終わりに「落ち(「さげ」とも言う)」がある噺。「落語」はこれに該当する。
人情噺:親子や夫婦などの情愛を主に描く話。噺の終わりに「落ち」が無いこともある。
1.の落とし噺を語るため、「落語家」という表現が生まれたが、現在はいずれの場合も「落語家」と呼ぶ。また「噺家」という呼称もほぼ同意語で使われており、落語家の中には「噺家」という呼び方を好む者もいる。
(出典:Wikipedia)
落語家の演ずる噺は大別して二種類ある。
1.の落とし噺を語るため、「落語家」という表現が生まれたが、現在はいずれの場合も「落語家」と呼ぶ。また「噺家」という呼称もほぼ同意語で使われており、落語家の中には「噺家」という呼び方を好む者もいる。
(出典:Wikipedia)