噛着かみつ)” の例文
いずれも知らない、存じませんな、を言わるるたび、背後うしろから、噛着かみつくように叱言こごとをくッて、ほとんどこらえ切れなくなると、雨が降出した。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
突如いきなり噛着かみつき兼ねない剣幕だったのが、ひるがえってこの慇懃いんぎんな態度に出たのは、人はすべからく渠等かれらに対して洋服を着るべきである。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
噛着かみつかんずる語勢なりき。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
噛着かみつかむずる語勢なりき。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)