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喫烟
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きつえん
ふりがな文庫
“
喫烟
(
きつえん
)” の例文
ただ手持ち無沙汰なのをまぎらすばかりの煙草なので、この二三日の
喫烟
(
きつえん
)
のために、私は舌をすっかり荒らしているのだ。
遠野へ
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
却
(
かへ
)
りて
仕合好
(
しあはせよ
)
しと、貫一は
打労
(
うちつか
)
れたる身を
暢
(
のびや
)
かに、障子の月影に
肱枕
(
ひぢまくら
)
して、
姑
(
しばら
)
く
喫烟
(
きつえん
)
に
耽
(
ふけ
)
りたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『
亜喇伯夜譚
(
アラビヤンナイツ
)
』に名高いアラジンが
晶燈
(
ランプ
)
さえ
点
(
とぼ
)
せば現れた如意使者、グリンムの童話の廃兵が
喫烟
(
きつえん
)
するごとに出て、王女を執り来った使者鬼など、万事主人の命に随うたが
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
汽車
(
きしや
)
は
經濟
(
けいざい
)
の
爲
(
ため
)
に三
等
(
とう
)
で、
喫烟
(
きつえん
)
を
爲
(
せ
)
ぬ
客車
(
かくしや
)
で
行
(
い
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
汽車
(
きしゃ
)
は
経済
(
けいざい
)
の
為
(
ため
)
に三
等
(
とう
)
で、
喫烟
(
きつえん
)
をせぬ
客車
(
かくしゃ
)
で
行
(
い
)
った。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
喫
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
“喫烟”で始まる語句
喫烟室
喫烟者