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哀惜
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あいせき
ふりがな文庫
“
哀惜
(
あいせき
)” の例文
一面から
云
(
い
)
えば氏はあまり女性に
哀惜
(
あいせき
)
を感ぜず、男女間の
痴情
(
ちじょう
)
をひどく
面倒
(
めんどう
)
がることに
於
(
おい
)
て、まったく
珍
(
めず
)
らしい
程
(
ほど
)
の性格だと云えましょう。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
青い焔が燃え、赤い表紙が生き物のように
反
(
そ
)
り始め、やがてそれが赤い焔になって行った。かすかな
哀惜
(
あいせき
)
の思いに胸がつまった。私は電信の下士官に話しかけた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
美しい、と申しあげました。私は、私の顔を愛して居ります。いいえ、
哀惜
(
あいせき
)
して居ります。白状なさい、あなたさまも全く同じような一夜をお持ちなさいましたことを。
古典風
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
こんなにも古ぼけた傷ましい姿になり果てたトラックへの限りない
哀惜
(
あいせき
)
のこころであった。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
“哀惜”の意味
《名詞》
哀 惜(あいせき)
人の死を哀しみ惜しむこと。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
惜
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“哀”で始まる語句
哀
哀憐
哀愁
哀悼
哀願
哀訴
哀哭
哀々
哀傷
哀号