トップ
>
哀傷
>
かなしみ
ふりがな文庫
“
哀傷
(
かなしみ
)” の例文
お志保は
酒瓶
(
てうし
)
を持添へて勧めた。
歓喜
(
よろこび
)
と
哀傷
(
かなしみ
)
とが一緒になつて小な胸の中を往来するといふことは、其白い、優しい手の
慄
(
ふる
)
へるのを見ても知れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この声に
促
(
うなが
)
されて、東洋の都市は
歓楽
(
よろこび
)
もなく、
哀傷
(
かなしみ
)
もなく、ただ寝よ、早く寝よ、夢さえ見る事なく寝よとて暗くなって行くのだ。自分は、ヴェルレーヌの一句を
思付
(
おもいつ
)
いた。
曇天
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と
不図
(
ふと
)
斯ういふことを想ひ着いた時は、言ふに言はれぬ
哀傷
(
かなしみ
)
が身を
襲
(
おそ
)
ふやうに感ぜられた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
來る
歡樂
(
たのしみ
)
哀傷
(
かなしみ
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“哀傷”の意味
《名詞》
哀傷(あいしょう)
人の死を悲しみいたむこと。
歌集の中の篇の名。哀傷の心を読んだ歌を収める。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“哀”で始まる語句
哀
哀憐
哀愁
哀悼
哀願
哀訴
哀哭
哀々
哀号
哀婉