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咏
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うた
ふりがな文庫
“
咏
(
うた
)” の例文
昔
(
むか
)
し「影
参差
(
しんし
)
松三本の月夜かな」と
咏
(
うた
)
ったのは、あるいはこの松の事ではなかったろうかと考えつつ、私はまた家に帰った。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仮字書之口伝
(
かじしょのくでん
)
第三章「残心」を
咏
(
うた
)
った極意の和歌、——意味は読んで字の如く、じっと一身を守り詰め、敵に自ずと破れの出た時、討って取れという意味であった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかしそれらの雑草は和歌にも
咏
(
うた
)
われず、
宗達
(
そうだつ
)
光琳
(
こうりん
)
の絵にも描かれなかった。独り江戸平民の文学なる俳諧と狂歌あって始めて雑草が文学の上に取扱われるようになった。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
偖
(
さて
)
、英国の考古学者、ドイルス博士の冒険に依って、世に現われた耳飾の、不思議を尽した物語も「此世の事はすべて正し」と、詩人ブラウニングが
咏
(
うた
)
ったように、全く意外の方面から
木乃伊の耳飾
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
なぜ画よりも詩の方が作り
易
(
やす
)
かったかと思う。ここまで出たら、あとは大した苦もなく出そうだ。しかし画に出来ない
情
(
じょう
)
を、次には
咏
(
うた
)
って見たい。あれか、これかと思い
煩
(
わずら
)
った末とうとう
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
咏
漢検1級
部首:⼝
8画
“咏”を含む語句
吟咏
咏嘆
咏歎
一咏嘆
口咏
咏懐
咏込
咏風
実咏
御咏歌
百咏