カシ)” の例文
椎根津彦と弟猾オトウカシとが香具山の土を盗んで来て種々の土器を作つて、天神地祇を祭つた条に、「譬はゞ水沫ミナハの如くカシり著くる所あり」
... 是は倭の国の物実モノザネ(又ものしろ)とみ曰ひて乃ち反りぬ」とあるのも、国のカシりの為に土を持つて行つたのであつた。
土をカシりの対象にした事を示すと共に、香具山の動植物を神聖視するに到つた径路を見せてゐる様である。