吹飛ふきとば)” の例文
小屋も大筒も吹飛ふきとばされて、山の形が変ったかと思うほどの有様、後はかえって静寂になって、何時いつの間にやら、四方あたりには虫の声も蘇生よみがえって居ります。
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ただし途中で、桟道さんばし踏辷ふみすべるやら、御嶽おんたけおろしに吹飛ふきとばされるやら、それは分らなかったのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)