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吹曝
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ふきさら
ふりがな文庫
“
吹曝
(
ふきさら
)” の例文
一里半ばかり、鼻のもげるような
吹曝
(
ふきさら
)
しの寒い
田圃道
(
たんぼみち
)
を、
腕車
(
くるま
)
でノロノロやって来たので、
梶棒
(
かじぼう
)
と一緒に
店頭
(
みせさき
)
へ降されたとき、ちょっとは歩けないくらい足が
硬張
(
こわば
)
っていた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
一昨年初めて来たとき、軽井沢駅のあの何となく物々しい気分に引きかえてこの沓掛駅の野天
吹曝
(
ふきさら
)
しのプラットフォームの謙虚で安易な気持がひどく嬉しかったことを思い出した。
高原
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
お島が
楽
(
たのし
)
みにして世話をしていた植木畠や
花圃
(
はなばた
)
の床に、霜が段々
滋
(
しげ
)
くなって、
吹曝
(
ふきさら
)
しの一軒家の軒や羽目板に、或時は寒い
山颪
(
やまおろし
)
が、
凄
(
すさま
)
じく木葉を吹きつける冬が町を見舞う頃になると
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
曝
漢検準1級
部首:⽇
19画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消