クヽ)” の例文
姫は、誰にも教はらないで、裾をハギまであげた。風は、姫の髮を吹き亂した。姫は、いつとなく、モトヾリをとり束ねて、襟から着物の中に、クヽみ入れた。夜中になつて、風雨が止み、星空が出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
姫は、誰にも教はらないで、裾をハギまであげた。風は、姫の髮を吹き亂した。姫は、いつとなく、モトヾリをとり束ねて、襟から着物の中に、クヽみ入れた。夜中になつて、風雨が止み、星空が出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)