“差含”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしぐ50.0%
さしぐま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮は差含さしぐむ涙をすすれり。尽きせぬかなしみを何時までか見んとやうに荒尾はにはかに身支度して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
差含さしぐむ涙に彼の声はふるひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貫一は差含さしぐまるる涙を払ひて、独りおくれたるを驚きけん、にはかに急ぎて、蓬莱橋口ほうらいばしぐちよりでんと、あだかも石段際に寄るところを、たれとも知らで中等待合の内より声を懸けぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)