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吩付
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いいつ
ふりがな文庫
“
吩付
(
いいつ
)” の例文
すると大いに驚いた顔をして「何しろ内へお入り下さい」といい、もう
日暮
(
ひぐれ
)
でもございましたから店の
小厮
(
こもの
)
に店を
仕舞
(
しま
)
うように
吩付
(
いいつ
)
けて家へ入った。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
吩付
(
いいつ
)
けられて、
飼糧桶
(
かいばおけ
)
を抱え、裏から軒の外へ廻って行った童子が、そこで、すッ頓狂に、わめいていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
するとマユミも
亦
(
また
)
マユミで、何だかわからないまま両親の
吩付
(
いいつ
)
けを固く守って、一知が時折コッソリと泣いて頼むのも聞かずに、一度も鍵を外してやらなかったので
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
遠山青年の家へ遊びに行つてくるやうに、と
吩付
(
いいつ
)
かつた日は、映画見物に行つてしまつた。
波子
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
まだ昼飯も食べていないので台所へ行って自分で飯を焚いておあがりと
吩付
(
いいつ
)
けた。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
もし小僧が
吩付
(
いいつ
)
けられた時分に
嫌
(
いや
)
がってやらないと、何かに
托
(
かこつ
)
けて太い棒でぶん
擲
(
な
)
ぐられる。小僧は擲ぐられるより
盗
(
ぬすと
)
をする方が楽ですからその命に従って盗をやる。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
それからその
下僕
(
しもべ
)
は私の
吩付
(
いいつ
)
けた通り将校の宅の方へ参って、その奥さんに「どうか書面を貰ってくれろ」といって頼みますと、その奥さんが
直
(
すぐ
)
に関所へ駈け付けて来たです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
吩
漢検1級
部首:⼝
7画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“吩”で始まる語句
吩咐
吩附
吩