トップ
>
『波子』
ふりがな文庫
『
波子
(
なみこ
)
』
「死花」といふ言葉がある。美しい日本語のひとつである。伝蔵自身が、さう言ふ。さうして、伝蔵が、死花を咲かせるなどと言ひだしたのは、波子の嫁入り話と前後してゐた。 五十をいくつも越してゐない年であるから、まだ、死花には早やすぎる。けれども、芝 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「現代文学 第四巻第七号」大観堂、1941(昭和16)年8月28日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約37分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
漁
(
すなど
)
赧
(
あから
)
却々
(
なかなか
)
厭応
(
いやおう
)
吩付
(
いいつ
)
尠
(
すくな
)
幇間
(
ほうかん
)
敬々
(
うやうや
)
泌々
(
しみじみ
)
異体
(
えたい
)
瘋癲
(
ふうてん
)
蕭々
(
しょうしょう
)
跫音
(
あしおと
)
遊山
(
ゆさん
)
鉦
(
かね
)