しかし、女はいつかその男が才名の高い右大弁の殿である事などをそれとはなしに聞き出していた。
“右大弁(弁官)”の解説
弁官(べんかん、辨官)は、朝廷の最高機関、太政官の職である左大弁(さだいべん)・右大弁(うだいべん)・左中弁(さちゅうべん)・右中弁(うちゅうべん)・左少弁(さしょうべん)・右少弁(うしょうべん)の総称である。唐名(漢風名称)は尚書。通説においては四等官の中の判官(じょう)に相当するが、異説として弁官を含めた弁官局を太政官の別局として捉え、元は本来の四等官の系列には含まない品官であったする説もある。また、『延喜式』においても、季禄・時服・馬料・要劇料などの給与の支給手続やそのために必要な上日の集計・考文の送付などが太政官とは別個に行われ、人事・財政体系における太政官からの独立性が確認できる。
大弁は従四位上、中弁は正五位上相当、少弁は正五位下相当(養老令官位令)。
(出典:Wikipedia)
大弁は従四位上、中弁は正五位上相当、少弁は正五位下相当(養老令官位令)。
(出典:Wikipedia)