可怕おっかな)” の例文
「どうですかね。安心して私に委せておけないような人達ですからね。何を仕出来しでかすかと思って、可怕おっかないでしょう」お島は可笑おかしそうに笑った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
無論まだ死ぬという事が如何どんな事だかくは分らなかったが、唯何となく斯う奥の知れぬ真暗な穴のような処へ入る事のように思われて、日頃から可怕おっかながっていたのだが
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「須田町から先は、自分ながら可怕おっかなくて為様しようがなかったの。だけど訳はない。二三度乗まわせば急度きっと平気になれます」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
祖母ばあさんが死んだのは可怕おっかないが、その可怕おっかない処を見たいような気もする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「あんたが肺病になれば、私が看病しますよ。肺病なんか可怕おっかなくて、どうするもんですか」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)