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古傷
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ふるきず
ふりがな文庫
“
古傷
(
ふるきず
)” の例文
丁子屋
(
ちやうじや
)
に元居た下女から思ひ付いて、白粉を濃く塗つて、前髮鬘を附けて、首筋へ
古傷
(
ふるきず
)
を描いた。あの古傷が
術
(
て
)
だ。
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かれも、それをいわれることは、
古傷
(
ふるきず
)
にさわられるような気持がすると見えて、舌打ちをしながら、お米の側へ来て坐った。するとお米は、「あら……」と、後ろへ手をついて
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だがな、錢形の、曲者は腕の立つた浪人者か何んかで、左の頬にかなり大きい
古傷
(
ふるきず
)
があるんだぜ」
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ここへ来ては金剛千早の日の
古傷
(
ふるきず
)
もあわせて痛んでいたかもしれない。正成はさっきからすでに
跛行
(
びっこ
)
を曳いていたのである。で、弓杖を持つといくぶん姿勢を直してほっと先頭で一ト息していた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
パツと肌脱になつて後ろを向くと、頸筋から背中へかけて、斜一文字に、物凄い
古傷
(
ふるきず
)
の痕。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
『上野介どのならば、
面
(
おもて
)
のうちか、身のうちに、
古傷
(
ふるきず
)
がある筈——』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
心の
古傷
(
ふるきず
)
のふといたむときには
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“古”で始まる語句
古
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