“古傷”の読み方と例文
読み方割合
ふるきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁子屋ちやうじやに元居た下女から思ひ付いて、白粉を濃く塗つて、前髮鬘を附けて、首筋へ古傷ふるきずを描いた。あの古傷がだ。
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
かれも、それをいわれることは、古傷ふるきずにさわられるような気持がすると見えて、舌打ちをしながら、お米の側へ来て坐った。するとお米は、「あら……」と、後ろへ手をついて
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だがな、錢形の、曲者は腕の立つた浪人者か何んかで、左の頬にかなり大きい古傷ふるきずがあるんだぜ」