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口遊
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くちずさ
ふりがな文庫
“
口遊
(
くちずさ
)” の例文
一杯の酒のために、体を動かすことがもの
憂
(
う
)
くなって来た。高揚された気分が、しだいに重苦しく沈んで来る。彼は低い声で、かつての軍歌を
口遊
(
くちずさ
)
んでいた。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
又八の眼は、時々、不安な浮かない顔つきになって、じっとお甲の
容子
(
ようす
)
に見入った。お甲はそれを感じながら、武蔵の膝へ手をかけ、このごろ
流行
(
はや
)
る歌というのを、細い美音で
口遊
(
くちずさ
)
んで
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちに彼は不図無意味に近くかう
口遊
(
くちずさ
)
んだ。
アトモス
(新字旧仮名)
/
原民喜
(著)
死といっても、死について哲学的
省察
(
しょうさつ
)
をしているわけでない。自殺を考えているのでもない。ただぼんやりと死を考えているだけだ。酒を飲み、卓に
肱
(
ひじ
)
をついて、歌を
口遊
(
くちずさ
)
んでいる。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
京わらんべの
口遊
(
くちずさ
)
み
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“口遊”の解説
『口遊』(くちずさみ)とは、平安時代中期に編纂された児童向けの学習教養書。全一巻。源為憲の作。ただし書名は「くちすさび」と読んだかともいう。
(出典:Wikipedia)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々