口添くちぞ)” の例文
金次は、間もなく許されて歸り、お辰は平次の口添くちぞへで、金次と祝言することになりました。
私は叔母にすがりついて詫びてもらおうと思った。が、叔母は先手を打って、祖母と一緒に私をののしり始めた。操さんも一緒にいたが、これももちろん、何一つ口添くちぞえしてはくれなかった。
口添くちぞえすると、純次は低能者に特有な殺気立った眼を母の額の辺に向けて
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ジュリアの口添くちぞえがあったから、すべて好条件で話がまとまった。今日は見習かたがた「赤い苺の実」の三ばかりへ顔を出して貰いたいということになった。そして大部屋おおべやの人たちに紹介してくれた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)