受持々々うけもち/\)” の例文
平八郎が書斎で沈思してゐる間に、事柄は実際自然にはかどつて行く。屋敷中に立ち別れた与党の人々は、受持々々うけもち/\為事しごとをする。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それにこのあひだに、多人數たにんず下役したやく謁見えつけんをする。受持々々うけもち/\事務じむ形式的けいしきてき報告はうこくする。そのあわただしいなかに、地方長官ちはうちやうくわん威勢ゐせいおほきいことをあじはつて、意氣揚々いきやう/\としてゐるのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)