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双肩
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もろかた
ふりがな文庫
“
双肩
(
もろかた
)” の例文
武松は
唖然
(
あぜん
)
とした。いや次には、顔を
笑
(
え
)
み破って、やにわに、背のずんぐり低いその饅頭屋の
双肩
(
もろかた
)
へ両手をかけた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
走り寄って、彼女の
嫋
(
なよ
)
かな
双肩
(
もろかた
)
を抱きしめつつ、その耳へ口を寄せて、いくたびとなくおなじことを言っていた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宋江は生ける心地もなく、ふと目の前に見えた
古廟
(
こびょう
)
の
扉
(
と
)
へ、
双肩
(
もろかた
)
をぶつけてころがりこんだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今はとばかり、宋江の
眼
(
まな
)
じりが裂けて見えた。とたんに、蒲団の下の
白裸
(
びゃくら
)
が
双肩
(
もろかた
)
にかかった男の力で引っくりかえされ、乳ぶさの下から、
鸞帯
(
らんたい
)
の錦、
翡翠
(
ひすい
)
の玉が、チラと見えた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“双肩”の意味
《名詞》
双肩(そうけん)
左右両方の肩。
(「双肩に担う」「双肩にかかる」などの形で)任務や責任を一身に負うこと。
(出典:Wiktionary)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“双”で始まる語句
双
双手
双六
双生児
双方
双眸
双子
双眼鏡
双親
双肌