トップ
>
叉銃
>
さじゅう
ふりがな文庫
“
叉銃
(
さじゅう
)” の例文
叉銃
(
さじゅう
)
して
叢
(
くさむら
)
に煙草を吹かしながら大
欠伸
(
あくび
)
をしたり、草原に寝転んでその辺に枝も
繞
(
たわわ
)
に実っている野生の
葡萄
(
ぶどう
)
に口を動かしたりしているのであった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
舗石の上に鳴ってる
佩剣
(
はいけん
)
、多くの
叉銃
(
さじゅう
)
、砲口を町の方へ向けて発射するばかりになってる、兵営の前の大砲、それらのものに彼は憎悪の念をいだいていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
叉銃
(
さじゅう
)
や、動いてる銃剣や、
駐屯
(
ちゅうとん
)
している軍隊などが、そこに見えていた。しかし野次馬は一人もそれから先に出ていなかった。そこで交通がとだえていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
兵士達は、駅前の広場で
叉銃
(
さじゅう
)
して背嚢をおろした。営舎がきめられるのを待った。彼等は、既に、内地にいる時よりも、言葉も、行動も、気性自身が、荒ッぽく殺気立っていた。
武装せる市街
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
そこに
叉銃
(
さじゅう
)
して、途方に暮れていたが、退屈し切った兵員たちの中には、群集に煙草をやる者もあれば、
雑嚢
(
ざつのう
)
の中からビスケットを取り出して差し出す者もあり
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
漆喰
(
しっくい
)
の
屑
(
くず
)
が落ち散った地面に、すなわち象の腹に、前方に二本後ろに一本、堅くつき立ててあって、その上の方を
繩
(
なわ
)
で結わえられ、ちょうどピラミッド形の
叉銃
(
さじゅう
)
のようになっていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
殊に
叉銃
(
さじゅう
)
して兵員が休憩しているその叉銃が、よほど好奇心を
惹
(
ひ
)
いたらしく、幾度手真似で追っても、いつかまた近付いてきて、いかにも手に触れてみたいらしい表情を
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
“叉銃”の意味
《名詞》
戦場での休憩などで小銃三丁を三角錐のように組むこと。
(出典:Wiktionary)
“叉銃”の解説
叉銃(さじゅう)は、銃口付近を頂点に複数の銃を組み合わせ三角錐状に立てること。基本的に小銃が用いられ、その性質から主に軍隊で行われる。ドイツ語ではゲヴェーア・ピュラミーデ(Gewehrpyramide、小銃のピラミッド)と形容される。
(出典:Wikipedia)
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画
銃
常用漢字
中学
部首:⾦
14画
“叉”で始まる語句
叉
叉手
叉枝
叉手網
叉杖
叉鬼
叉生
叉把
叉木
叉棒