原始的げんしてき)” の例文
家の浩二はもっと小さい時、鼻は穴さえ明いていればいんだと申しましたよ。その説明が如何にも原始的げんしてきで面白いんです。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もっともそのころは、まだ煙草たばこというものが南蛮なんばんから日本へわたったばかりで、そういう道具どうぐもすこぶる原始的げんしてきなものだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人と森との原始的げんしてき交渉こうしょうで、自然しぜん順違じゅんい二面にめんが農民にあたえたながい間の印象いんしょうです。森が子供こどもらや農具のうぐをかくすたびに、みんなは「さがしに行くぞお」とさけび、森は「お」と答えました。
信じないからだろうが、天草というところは余程原始的げんしてきらしいよ
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)