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単衣
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ひとへもの
ふりがな文庫
“
単衣
(
ひとへもの
)” の例文
旧字:
單衣
「里見さん。あなたが
単衣
(
ひとへもの
)
を
着
(
き
)
て呉れないものだから、
着物
(
きもの
)
が
描
(
か
)
き
悪
(
にく
)
くつて
困
(
こま
)
る。丸で
好加減
(
いゝかげん
)
にやるんだから、少し大胆
過
(
す
)
ぎますね」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その日は朝から急に
涼風
(
すずかぜ
)
が立つて、日が暮れるともう
単衣
(
ひとへもの
)
では
冷々
(
ひやひや
)
するくらゐでしたが、不思議なことにはその晩
些
(
ち
)
つともお客が無いんです。
赤い杭
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
渋紙色に白粉焼のした顔色と
単衣
(
ひとへもの
)
に半纒をかさね、長羅宇の煙管で煙草をのんでゐる様子、洲崎のおいらんだつたと云ふ木場の話が思出される。
来訪者
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いつしか
単衣
(
ひとへもの
)
になつた
膚
(
はだ
)
にもなづんで来ると、やがて間もなく厭な梅雨の季節が来て、物の
黴附
(
かびつ
)
くやうな、うつたうしい雨が、毎日よく飽きもしずにじめ/\と降りつづいた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
一日縦縞の
単物
(
ひとへもの
)
をきて出て戻りには
白飛白
(
しろかすり
)
の立派なのを着て来ましたから誰れのと問ふたら、己れの
単衣
(
ひとへもの
)
を誰れか取つて行つたから、おれは西郷から此の
衣物
(
きもの
)
を貰つて来たと云ひました。
千里駒後日譚
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
“単衣”の意味
《名詞》
(たんい)一重の着物。単物。
「ひとえぎぬ」参照。
(出典:Wiktionary)
“単衣”の解説
単衣(ひとえ、単)とは、平安装束で着用する裏地のない着物のこと。
(出典:Wikipedia)
単
常用漢字
小4
部首:⼗
9画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“単衣”で始まる語句
単衣物
単衣襲
単衣帯
単衣絣
単衣帛髪
単衣羽織
単衣跣足