南蔵院なんぞういん)” の例文
旧字:南藏院
神楽坂上かぐらざかうえ御箪笥町おたんすまちまでやっておくれ。あの、ほら、南蔵院なんぞういんさまの前だよ。長丁場でどくだけれども南鐐なんりょうでいいかえ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
僕の近所に南蔵院なんぞういんと云う寺があるが、あすこに八十ばかりの隠居がいる。それでこの間の白雨ゆうだちの時寺内じないらいが落ちて隠居のいる庭先の松の木をいてしまった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)